今回はFCS2フィンの2大人気モデルフィリペ・トレドとジュリアン・ウィルソンを徹底比較したいと思います。この二つはアスリートシリーズと言われているシリーズのフィンです。
ちなみにフィリペ・トレドのフィンはアクセルレイターファミリーに属します。そしてジュリアン・ウィルソンはカーバーファミリーですね。
どちらも使っている人も多いし海でも良く見かけますが、実は乗り比べてみると結構乗り味が違います。
ということで、この2つのフィンについて構造や特徴にどんな違いがあるのか、そして、実際にサーフィンしてみての乗り味の違いについて、またどういった波のコンディションにマッチするのかなどをお伝えします。
素材について
どちらも素材はパフォーマンスコア+エアコア素材で、かなり軽いです。
パフォーマンスコア自体も元々軽いのですがさらに成形段階でのグラスの量を抑えて軽く作られているようです。
それと硬さは結構硬めです。
こちらはどちらもLサイズです。
形状について
まず比べてみると、全体の面積についてはジュリアン・ウィルソンの方が大きいです。ただどちらも割と面積は大きめのフィンですね。
形状を比べてみると、ジュリアン・ウィルソンの方がレイクしています。スイープが大きくそりがつよいということですねフィリペ・トレドの方がレイクが弱く立っています。
ベースはジュリアン・ウィルソンの方が大きいです。それと厚みもジュリアン・ウィルソンの方がありますね。
ちなみにサイドフィンのフォイル形状はどちらも同じです。内側に少しベベルと言われる傾斜がついていてターンの切り替えがしやすくなっています。
形状の大きな違いとしてはスイープの大きさソリの強さでしょうか。それと面積ですね。
商品説明上では、フィリペ・トレドのフィンは、クリティカルのオーバーヘッドの波、要は大きい波に適していて、ジュリアン・ウィルソンのフィンはフェイスが張っているリーフポイントなどのポイントブレイクが適していると書かれていますが、実際のところどうなのか、いろいろな波で使ってみたのでその辺も含めてお話ししたいと思います。
使ってみた感想
アルメリックのネックベアード2にフィリペ・トレドのフィンをつけてサーフィンした時の感想
セット腹ぐらいで、ちょっと早めかワイドなダラダラ系の波でのライディングの感想です。
まず、ドライブ性が高く、早い波を突っ走ることもできます。
また、フィンのコントロール性が良いのと安定性も高いので変化が激しい波でも、対応しやすいですね。
とにかくボードが自分の思う通りに動いてくれました。
シャープアイのインフェルノ72にジュリアンウィルソンのフィンをつけてサーフィンをした時の感想
セット頭ぐらいで、テイクオフ直後はフェイスが結構張っていて、そのあと一気に掘れてくるような感じの波で乗りました。
まずは、言わずもがなですが、大きなターンで繋ぐサーフィンには最強のフィンだと思います。
途中急に掘れてきて少しチューブっぽい感じになりましたが、スピードが早くてしかもガッチリホールドするので安心感があります。
フィリペ・トレドとジュリアン・ウィルソンのフィンを比較
最初にそれぞれのフィンについてどういう印象かというと、
まずフィリペ・トレドについては、最初に言ってしまうとこのフィンはかなり調子良いです。
自分が持っているフィンの中でもお気に入りランキングでは上位に入りますね。
このフィンは購入して半年ぐらい経つのですが、使う頻度もかなり多いです。とにかくバランスが良くて使いやすいです。
ジュリアンウィルソンの方は、こちらも好きなフィンの一つです。頻度的にはフィリペのフィンの方を使うことが多いですが、「今日はジュリアンでしょっ!」このフィンしか使いたくないっていうときがあるんですよねえ。波のサイズというよりは、フェイスがオープンなポイントとかでは必ずこれです。
ということでもう少し詳しく比較していきたいと思います。
「ドライブ性」「回転性」「安定性」についての比較とそれぞれ最適な波のコンディションやどんなボードにマッチするかをお伝えしたいと思います
ドライブ性
・フィリペ・トレド
まずフィリペ・トレドのほうですが、ドライブ性はかなり良いです。まさにフィリペ・トレドがスピードにこだわっているだけあって、走り出しの加速も良いですが、特にボトムでのスピードの伸びが素晴らしいです。
・ジュリアン・ウィルソン
ジュリアンウィルソンもドライブ性は高くて、ターン時の加速感はフィリペよりも良い感じでした。特に大きくターンをした時などにスピードが落ちないのがこのフィンの良いところでしょうか。
回転性
・フィリペ・トレド
回転性は悪くないです。割と小回りは効きます。ただ、グリップ力があるので、トップで板を返す時はリアクターファミリー系のフィンのようにスパッと行く感じではないです。でも素材がエアコアということですごく軽いので、もたつくことはないです。
・ジュリアン・ウィルソン
一方ジュリアンウィルソンの方はあまり小回りが効かない感じです。回転性はフィリペの方が良いと思います。
安定性
・フィリペ・トレド
安定性は非常に高いです。フラットなセクションでスピードが落ちてもぐらつく感じは少ないです。掘れている時もしっかりホールドされて、安心感があります。アクセルレイターファミリーのフィンだけあってやはりコントロール性は高い感じがします。
・ジュリアン・ウィルソン
ジュリアンも安定性は非常に高く、ホールド性は高いです。
最適な波のコンデイション
・フィリペ・トレド
フィリペについては、色々な波で使えると思います。特に大きめの波でボトムでのスピードの伸びを味わうのもおすすめです。
・ジュリアン・ウィルソン
ジュリアンの方はフェイスの張った波で大きくスピードに乗ったターンを楽しむのが向いていると思いますが、何気に小さな波でも楽しいです。腰腹ぐらいで少し早めの波でも安定性が高くしかもドライブするので直線的に思いっきりカッ飛ぶようなサーフィンを楽しめちゃいます。
どのようなボードがマッチするか
私の個人的な感覚ではフィリペ・トレドもジュリアン・ウィルソンもロッカーが強めのパフォーマンスボードが合う感じがしました。
ちなみに、どちらのフィンにも言えることなんですが、ロッカーが緩やかでテール側のコンケーブが深くないネックベアード2や、テールのロッカーが緩やかなJSのXEROでも使ってみましたが、若干ターンでキレがもう少し欲しいかなという感じがありました。
ちなみにフィリペのフィンは、まあなんといってもフィリペ・トレドが所属しているシャープアイのボードにはマッチしましたね。
動画はインフェルノ72につけてのライディングですが、このボードは、私にとっては、反応が良すぎてじゃじゃ馬ボードなんですけど、フィリペ・トレドのフィンをつけるとコントロールしやすくなりました。
ちなみにエアコア素材のフィンはEPSとの相性が良い感じもしました。
一つ前の型のエアコアではないフィリペのフィンも持っていてこちらも良いフィンですが、やっぱりEPSではエアコア素材がおすすめだとおもいます。
まとめ
フィリペ・トレドとジュリアン・ウィルソンに共通して言えるのはどちらもドライブ性が高くスピードが出しやすいフィンですね。
大きな違いは回転性でしょうか、ジュリアン・ウィルソンよりフィリペ・トレドのほうが小回りがききます。ただフェイスが張っている時大きくスピードに乗ったターンを楽しめるのはジュリアンの方ですかね。
それとジュリアンの方は小波でも結構楽しいです。
というわけで今回はFCS2フィンの2代人気モデル、アスリートシリーズのフィリペトレードとジュリアンウィルソンの比較でした。
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