ロブマチャドのシグネチャーボード【Sunday】 レビュー|脱力サーフィンを極める!

サーフィン

今回はロブ・マチャドが手掛けた大人なボードFIREWIREのSUNDAYをご紹介します。

私がサーフィンを始めた頃、ロブ・マチャドはすでにコンペシーンで活躍していました。当時アフロヘアでスタイリッシュなサーフィンをする細身のサーファーに魅了されたのを覚えています。

ロブ・マチャドは私と同じく70年代生まれということもあり親近感もありつつ憧れの存在でもありました。

他にも私と同じ世代のサーファーとしてはロス・ウイリアムスとか、今でも現役のケリー・スレーターとか、インゴッズハンズに出演したシェーン・ドリアンなども好きなサーファーでしたね。

ロブ・マチャドはその中でもグーフィーフッターでちょっと異色を放っていたというか独特の存在感があったのを覚えています。今でも独自の世界観がありますけどね。

そんなロブ・マチャドのボードで最近ではToo Fishとかマッシュアップとかシーサイドがありますが、いすれもフィッシュ系のサーフボードなんですけど、SUNDAYはフィッシュ系ではなく形状としてはエッグ型というかテールがピンテールでシングルフィンセッティングもできてということですごく気になっていました。

最近ツイン仕様にアップデートされましたが、たまたま2+1(シングルスタビ)仕様のSUNDAYをゲットすることができました。今では結構希少なのではと思います。

FIREWIREについて

ファイヤーワイヤーといえば他のメーカーにはない独自の技術を取り入れたサーフボードをたくさん出してますよね。

バンブー素材とかティンバーテックというウッド素材でラミネートしたボード、最近ではVOLCANICという火山岩から取り出した素材を開発したりとよくまあ色々思いつくなあとその探究心には驚かされます。

それとケリー・スレーターをはじめ世界のカリスマサーファーたちが開発に関わって作り出されるサーフボードもとても魅力的ですよね。

先ほども話に上がりましたが、1990年代にはコンペティターとして活躍し、現在はフリーサーファー、シェイパーとして活躍するカリスマのロブ・マチャドも、ライダー兼ボードデザイナーとして参加しています。

個人的に、FIREWIREのサーフボードは結構好きでかつてバンブー素材があしらわれたSPITFIREとかダニエルトムソンTOMOのV4をもっていて、結構お気に入りでした。

FIREWIRE SUNDAYというサーフボードについて

SUNDAYはロブ・マチャドが手掛けた、ゆったり楽しめる大人なミッドレングスボードです。

サイズ展開が5’6″から7’3″まであるため短いサイズ5,6から6,0ぐらいまではミッドレングスというよりオールラウンドパフォーマンスといった方向性になりますね。

SUNDAYは2021年にリリースされてすでにリリースされてから3年ほど立っています。2022年にツイン仕様になってアップデートされていますが、今でも人気のあるデザインです。

なお、私が使っているSUNDAYのディメンションは
5′ 9″ X 20″ X 2 5/8″ X 34.66L
です。

FIREWIRE SUNDAYのコンセプト

週末のサーフィンを特別楽しい一日にする。というのがSUNDAYのコンセプトです。

実際ロブ・マチャドさんは日曜日は午前中は家族と過ごして午後に7’0″のSUNDAYでゆったりクルーズ、波が良ければポイントを移動して夕方まで5’6″に変えてサーフィンをするといった感じで波のコンディションやその日の気分でサイズを変更していろいろな乗り方ができると言っています。

このコンセプトはロブマチャドと同年代で子供もいる私にはマッチしていて、まさに午前中は息子のサッカーの練習に付き合ったり、妻と買い出しに行ったりして午後にゆったりサーフィンというのはよくある日曜日の過ごし方になっています。

形状

SUNDAYのアウトラインは全体的に丸いエッグ型、ノーズもワイドで、テール側はラウンドピンテールになっています。

ちなみにワイデストポイントが前よりにあります。

ロッカーはノーズとテールがミディアムロッカーですが、全体的にはフラットな面が大きいです。

コンケーブはシングルからダブルです。

レールはミディアムローといったそこまで丸くなくそこそこ落とされています。

フィンセッティング

私のSUNDAYは、2+1(シングル&サイドスタビ)のセッティングのものになっています。

素材について

SUNDAYの素材はHeliumというFIREWIRE独自の素材が使われています。ヘリウムと読みそうですが、英語の発音ではヒーリアムです。

軽量で耐久性も良い素材のようですが、ベースはEPSでできています。

ストリンガーがなくてレールにバルサと桐を組み合わせたパラボリックレールが組み込まれています。

ストリンガーがないのでしなりが生み出されてしかもフレックスが均等になる構造になっています。

EPSは硬いのでしならないとよく言われていますが、Heliumはその弱点を克服してEPSの割にはしなる構造となっているようです。しかも反発の反応も早いようです。

実際にサーフィンしてみての感想

まずは最初の感想ですが、SUNDAYは間違いなくコンセプト通りお父さんお母さんサーファーが休みの日にのんびりサーフィンをするのに適したサーフボードだとおもいます。

ただ私のサーフボードのディメンションが5’9″ということでパフォーマンスよりなので、特にツインセッティングにすると思ったより動かせるなというのが印象です。ボリュームは35リッター近くあるのにもかかわらず、タイトなターンや素早いアクションもできます。

それでいてテイクオフが楽でゆったり乗ることも可能なんですよ。特にシングル+サイドバイトのセッティングではまさにロブ・マチャドの脱力サーフィンが体現できる感じがしました。

ということでセッティングによってはいろいろな乗り味が楽しめて、攻めるサーフィンにもゆったりまったりサーフィンのどちらにも対応できるかなりライディングの幅が広がるまさにオールラウンドなボードという感じです。

さてここからはいくつかの点を深堀りしてお話したいと思います。

テイクオフ性能

テイクオフは早いです。パドリングも軽くスーッと走り出してくれるので早いタイミングで余裕を持って立つことができます。ただし立ったあと少しもたつく感じがします。ここがゆったりライディングできるSUNDAYならではなのかもしれません。一気にギューンと走り出す感じではなくて、なんか不思議なのですが、テイクオフは余裕があるんだけど立ってからボトムに降りていくまでの時間が微妙に長いというかんじです。すごく微妙な感覚ではあるんですが・・・。

若干前足を踏み込むようにすると、スムーズに走りだします。ただほれてる波ではちょっとコツが要ります。

スピード

テイクオフのあとの滑り出しが若干もたつくといってもSUNDAYは一度スピードに乗ると何もしなくてもスピードを維持しやすいですね。爆発的に早いサーフボードではないですが、スピードを維持しやすい。なんというか一定のリズムが刻めるイメージです。

コントロール

コントロールはフィンのセッティングによって結構変わりますがいずれにせよSUNFAYは安定性は高くて、波に力がなくてもよたよたすることはないです。

波がある程度ほれてもしっかりホールドします。あと何よりターンがスムーズですね。レールがそこまでボテッとしていなくてテーパー気味なのとピンテールだからかな。ターンがスムーズなのでスピードが落ちない感覚になるのかも。

アクション

SUNDAYのアクション性はこれもフィンセッティングで全く違ってきます。

ツインはまさにルースでトップでのアクションがやりやすいです。この形状からは想像ができないぐらい思ったよりボードをクルリンパと回せます。

シングル+サイドバイトにするとアクション性は若干落ちます。トップターンが重くなるかんじです。ただ、ターン後半のスピードの伸びがよいため大きなターンが気持ちよいですね。サイズが長め6’4″以上のほうがシングル+サイドバイトはマッチしそうです。

最適な波のコンディションについてですが

まだそれほどいろいろな波で乗っていないので推測になってしまいますが

SUNDAYはひざももから頭ぐらいまで乗れると思います。

ということでまだそれほど乗り込んでいないため、もう少しいろいろな波質で乗ったりいろいろなフィンを試してみたらSUNDAYの印象が変わるかもしれません。

まとめ

個人的な感想としては、FIREWIRE SUNDAYはゆったり大人なサーフィンにも、時には攻めたサーフィンもできて、とにかく色々なスタイルで乗ることができるマルチなサーフボードだと思いました。さっきも言いましたが週末のんびりサーフィンをするお父さんお母さんには特におすすめだと思います。

ということで今回はロブ・マチャドが開発したFIREWIRE SUNDAYのレビューでした。

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