今回は最近注目度が上がっているジャーセミをレビューしたいと思います。さてまずジャーセミって何?と思われかた方に簡単に説明すると、ジャージ素材でできたセミドライウェットスーツのことです。普通のラバーと組み合わされたセミドライよりも動きやすく軽いのが特徴です。
今回私が購入したジャーセミはビラボンのジャージセミドライです。 名前がそのまんまですね。
ちなみにムラサキスポーツ限定モデルです。ナチュラルファーネスというシリーズになるのかな。ナチュラルな暖炉?なんとなく暖かいイメージですね。
厚さは5mm 3mmです。エアータイトのALL3mmのジャーセミとも迷いました。というのも湘南あたりなら真冬でもALL3mmでいけます。本当に寒い日はインナーとか活用すればなんとかなっちゃうんですよね。実際周りのサーファーさんで真冬にALL3mm着てる方もいます。
ただ、私は結構寒がりなのと、40後半で体が冷えるとあちこち痛くなってしまうためあまり体を冷やすと良くないなと思ってビラボンの5mm 3mmのジャーセミにしました。
ということでこちらのウェットスーツはどんな特徴があるのか、ジャージ素材だけど保温性はどうか?水は入ってこない?脱ぎ着はしやすいのか?動きやすさはどうか?実際に来てサーフィンをした感想をお伝えしたいと思います。
ビラボンのジャーセミの特徴について
ガルウィング(胸のジップ部分)について
まずなんといってもガルウィングです。
胸のジップ部分ですね。これがいちばんの特徴だと思いますが、パッとみた感じロングチェストジップのように見えますがすこし違います。これはガルウィングというビラボン独自の構造でパドリング時などに肩の動きに違和感がでないような工夫がされています。
確かに普通のロングチェストジップは肩と首に若干負荷がかかってしんどい感じがありましたがこのガルウィングはそういったことはない構造になっています。
よくみるとたしかに鳥の羽ばたいているような、ランボルギーニとかスポーツカーの扉のような形になっています。
胸の部分に横一直線ではなく肩の裏側を回り込むようになっていてジッパー部分が肩にかからないようになっているわけですね。
それと防水性能も高く耐久性も追求しているようです。何度も海でテストを繰り返して開発したビラボン独自のジップデザインです。
とまあ説明では良さそうですが実際のところ動きやすさや防水性能はどうなのか気になりますよね。
それについては実際に着てサーフィンをしてみてどうだったかは後ほど。
頂-Ultra Flex Jersey
そして次に注目なのが「頂-Ultra Flex Jersey」というジャージ素材です。非常に伸縮性が高い素材です。
腕の部分に使われていてさらに先ほどのガルウィングジップと組み合わさりパドリングの負荷が軽減されます。
本当に腕周りの動かしやすさを追求している感じです。
ちなみにこの「頂-Ultra Flex Jersey」は開口部のパネルでも使われていて、脱いだりきたりがしやすいものとなっています。
デザインについて
デザインについては至ってシンプルでロゴもちいさめです。 背中側も控えめな感じでロゴのカラーがちょっとタンカラーになっていて今風です。 少しヴィンテージライクな感じもありますね。
裏地素材について
次に、裏地についてですが
胸と背中に使われている起毛素材。カーボン繊維でできた素材で遠赤外線による高い蓄熱効果を誇る素材になっています。
これ以外の裏地素材は全体的に起毛素材になっていますが特徴的なのは毛が短い起毛になっている点です。
これによって伸縮性能を妨げないようになっているのと、軽量化されているようです。
たしかに5mm 3mmのセミドライウェットスーツとしてはすごく軽いですね。
それと股の部分もよくできていてシームレスパネルというものが採用されています。股の部分は結構穴が空いたり破れたりしやすいのですがこれによって耐久性が高くなっているわけです。
手首の内側には滑り止めテープがあり捲れ上がるのを防止します。
首の部分はハイネック仕様になっていて、ラバー素材になっています。折り返すことで水の侵入を軽減するしくみになっています。
実際に着てみます
まず開口パネルに足を入れていきます。伸縮性が高いのでスルッと体を入れることができますね。
足は通常のセミドライと同じでちょっと力が必要ですが指の腹でたぐりやすいのでラバー素材より足入れはしやすいです。
首のフラップですが、これは前回のFellowのウェットスーツの動画でコツをお伝えしましたが、お辞儀をすればOKです。
さてこのガルウィングという胸のジップですがこれも締めやすいです。
横一丁線のものは少し占めるのにコツが必要でしたがこれはすんなり占めることができますね。
はい着ることができました。
サイズについてですがMLにしました。私の体型は170cm63kgですがほぼジャストサイズです。
それでは脱いでみます。
脱ぎ着はしやすいと思います。
気になる点
一つだけ着た時に気になる点がありました。
なにかというとつなぎめの肌触りです。ウェットスーツは複数のパーツが張り合わされていますがその貼り合わせのつなぎめの部分の接着素材が少しざらついているんですよね。このざらっとした感じが少し気になりました。
それ以外はかなり着心地は良かったです。
着てサーフィンをしてみた感想
保温性について
一度寒い日に入ってきましたが思ったより暖かいです。
2時間ほど入っても寒くなることはなかったですね。真冬でもいけそうです。
少し暖かい日中だとのぼせるぐらい暖かかったです。11月の半ばということでまだそこまで寒くはないですが、これから寒くなっても十分問題なく使えると思います。
動きやすさについて
非常に動きやすい。たしかにガルウィングはよくできていて肩の違和感がないし首が疲れないです。
普通のロングチェストジップだと若干首に負荷がかかって辛くなるけどこのウェットスーツはそれがないですね。
防水性について
水がはいって来ることはないです。このガルウィングのジッパー部分からの侵入もないですね。
ただやはりジャージ素材なので少し水が染みてくる感じはあります。
ただすぐに中が温まるので気にならないです。
ということで今回はビラボンのジャーセミをレビューしました。
コメント