今回は、話題のツインフィッシュボード Feb’s Fish(フェブズフィッシュ) のSPINE-TEK(スパインテック)バージョンをレビューしていきます!
今、プロサーファーたちの間でもかなり評価が高く、めちゃくちゃ注目されているボードですね。
このフェブズフィッシュ は、スタイリッシュなライディングで知られる マイキー・フェブラリー のシグネチャーモデル。私自身、彼のサーフィンスタイルは大好きです。
マイキー・フェブラリーは 南アフリカ出身のCTサーファー。身長 190cm の長身で、さらに手足がめちゃくちゃ長い!あのシルエットはズルいですよね(笑)。私は手足が短いので、すごく羨ましいです。
彼のサーフィンをみると、リトマスというサーフムービーを思い出します。 そのムービー内でデレクハインドがスキップフライのツインフィッシュで波のトップをかけぬける姿があるのですがそのスタイルに似ているんですよね。 彼のサーフィンはそうしたクラシックなラインを描きながらも、モダンな動きを織り交ぜるのが特徴。波との一体感がすごくて、流れるようなフロー感のあるライディングが魅力です。そんな彼のサーフィン哲学が詰まったのが、この フェブズフィッシュ! ということでゲットしないわけにはいかないなと思いずっと気になっていました。 ちなみに、マイキー・フェブラリーがフェブズフィッシュに乗っている特集ムービーがYouTubeにアップされているので、ぜひ見てみてください。めちゃくちゃかっこいいです!
というわけで実際にこのボードでサーフィンをしてきました。まだそれほど乗り込んでいないですが2回ほど海で試しました。その感想をお伝えできればと思います。
ディメンションについて
まずディメンションからお伝えしておきます。
長さ:5’7″ 幅:20″ 1/2 厚さ:2″ 7/16 ボリューム:33.8l
フィッシュテール部分の切り抜き部分を引くと33.4lだそうです。
今回は 5’7″(5フィート7インチ) を選びました!今持っているクイーバーの中では 最も短いボード です。ここまで短いボードに乗るのは、かなり久しぶりです。
実は 5’9″ も候補 にあったんです。体力が落ちてきたオジサーファー的には、テイクオフのしやすさを考えると 5’9″ の方が無難 なんですよね。でも、これまで 短めのツインフィッシュに乗ったことがなく、ずっと試してみたいと思っていました。
それに、「短めの方がツインフィッシュらしさが出る」とも言われますし、短いとはいえ浮力は十分あるので大丈夫だろうと判断し思い切って 5’7″ をチョイスしました!ました。
ちなみに、私の 身長は170cm、体重は63kgです。
SPINE-TEK(スパインテック)を選んだ理由
なぜスパインテックを選んだかの理由をお話ししておこうと思います。 私はツインフィッシュとといえばPUだろうと固定概念がありました。 ツインフィッシュといえばクラシカルなイメージがあってEPSなんてありえないと思っていたのですが、 マイキー・フェブラリーのフェブズフィッシュでのライディング映像を見て衝撃を受けました。 見た目は割とスタンダードなツインフィッシュの形状しているのにもかかわらず時折スラスターのようなアクションをしているんです。 これぞいわゆるモダンなパフォーマンスツインというコンセプトのボードだと思いました。そこでスパインテックにすることでこのパフォーマンス性がさらに増してめっちゃ面白そうだなと思ったんですよ。これが理由の一つ目です。
それとスパインテックのボードに乗ったことがなかったのも理由です。単に好奇心ですね。
チャネルアイランズのスパインテックのテクノロジーについて
SPINE-TEK(スパインテック) についてですが、いわずもがな、コアは EPSでこれにより、PU(ポリウレタン) に比べて 浮力が強く、軽量 なのが特徴です。
さらに、通常のウッドストリンガー(木製の補強材)の代わりに、ボトムにはカーボン、デッキにはカーボン+SPINE-TEK という特殊素材を配置。このスパインテックというバーはファイバーグラスとレジンを組み合わせて作られています。これによって ボードの反発力としなりが生まれます。PUに比べEPSは硬いと言われますが、スパインテックは適度なしなりがあるため、自分の意志通りに動かしやすいものになっています。
ちなみにこちらのスパインテックはカーボンの素材部分がブラックではなくホワイトになっています。ダンプスターダイバー2でデーン・レイノルズがホワイトのスパインテックを気に入っていたのがきっかけで最近はこのカラーが使われるようになったみたいですね。
結構EPSのボードっていかにもハイテクさを主張してる感があったのが気にはなっていたのですがこれであればさりげない感じでデザイン的に良いと思います。このロゴもオシャレですよね。
サーフボードデザインについて
フェブズフィッシュは、クラシックなフィッシュデザインをベースにしつつ、モダンな要素を取り入れてます。ボード全体に適度なボリュームを持たせることで パドルの安定感を確保しつつ、ターン時には軽快な動きを生み出す設計になっています。
アウトライン

フェブズフィッシュのアウトラインは、伝統的なフィッシュシェイプを元にしたデザインでありながらも、直線的というより割りと丸みを帯びてるというか微妙に流線型になっています。
前方部分はツインフィッシュとしてはスッキリしていてアクション時の取り回しがしやすいようになってます。テールも若干絞られていて敏捷性とレスポンスを向上させています。
さらに、フィッシュテールのデザインは、ターン時に抜群のグリップを提供し、様々な波のブレイクに合わせて動きやすくなっています。
ロッカー
フェブズフィッシュのロッカー形状は、前方のノーズ部分が少し高めのロッカー設定です。
これにより、ドロップイン時の安定性も向上し、急なターンにも対応しやすくなっています。
テール部分は、ややフラット気味のロッカーが施されており、加速性とスピードを引き出す役割を果たしています。
この組み合わせにより、波の上でのスムーズなライディングが可能となり、ターン時には素早い反応を実現します。

コンケーブ
コンケーブ形状は、シングルからダブルコンケーブが組み合わさったデザインとなっています。
前方部分のコンケーブは、波を捉える際にボードの浮力を高め水がボードの下を滑る際にスムーズな流れを生み出し、加速を助けます。
そこからテールに向かうにつれて、ダブルコンケーブに変化してますがこれによりターン時のレスポンスが向上し、コントロールしやすいものとなっています。

レール形状

レール形状は、デッキがフラットでそこから割と落とされた形状です。
前方部分のレールはやや厚みがあり、安定感を与えつつも、波を滑る際に水の抵抗を減少させる役割を果たします。
これにより、早い段階から加速を得ることができます。
テール側はスリムになり、薄くなっていきます。
これがターン時の敏捷性を向上させ、波の形に素早く対応できるようになります。
実際にサーフィンしてみた感想
自分が持っているクイーバーの中では一番短いボードだったので、久しぶりに短いボードに乗ったこともあり、足の位置(スタンス)がなかなかしっくりこなかったです。しかし、何本か波に乗るうちに徐々に慣れてきました。
テイクオフの早さ
ボリュームがしっかりあるので、テイクオフは比較的早め。ただし、ミッドレングスなどと比べると少しパドルが必要な印象。
スピード性能とドライブ感
スピードはかなり出しやすいです。初速がめちゃくちゃ早いです。一気にトップスピードになる感じです。ダウンザラインのスピード感は抜群。
スパインテックの特性なのかボードの特性かわからないですが軽く踏み込むと電動自転車みたいに板が走ります。ぬkられなさそうな早いセクションもぬkれました
コントロール性能(安定感やグリップ、ルース感)
まずはなんとも言えないフロー感が気持ちいいです。なんか抵抗がないというか飛んでいる感覚が味わえます。かと言って安定しないわけではなくターン時のグリップはしっかり感じられました。一方で、ルースな感覚もあり、あまり力を入れすぎるとグリンとボードが回るような感じがありました。リラックスしてゆったりレールを入れ替える感じで乗ると本当にフロー感を楽しめます。
アクション性能
アクション性能は結構高いと感じました。スパインテックの影響もあると思いますが沈めるとすぐに浮かび上がろうとする力が強く、クイックな動きに対応しやすいです。そのため、スナップ系のアクションもできちゃいますし、インサイドの惚れたセクションでも鋭く板を返せるのには驚きました。スラスターのような動きに近い感覚もあります。
ドルフィンスルーが大変でした
スパインテックの反発力があるため、ボードを沈めるのが少し大変でした。浮力が強いので、深く潜るのにコツが必要で、ドルフィンスルーにはやや慣れが必要かもしれません。
最適な波のコンディション
胸~肩くらいの波が一番気持ちよく乗れました。小波でも乗れるけど、ある程度パワーがある波の方が楽しめる印象です。
どんなレベルのサーファーに適応するか
初心者でも乗れる浮力はありますが、どちらかというと中級者以上のサーファー向け。クラシカルでスタイリッシュな大人なサーフィンに向いてますが時折、責めたアクションもしたいという要望も叶えてくれます。よりアクションしたいサーファーはスパインテックをチョイスするといいかもです。
まとめ
Feb’s Fishは、クラシックなフィッシュの流れるようなライディングを求めるサーファーはもちろん、
「ちょっと違うボードで新しい感覚を楽しみたい!」
という方にもピッタリな一本。
マイキーフェブラリーのように、スムーズかつフロー感のあるライディングを楽しみたいなら、ぜひ試してみてください!
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