今回はFCS2のパフォーマーキールツインフィンをレビューしたいと思います。
実はキールフィンは昔オンフィンのツインフィッシュに乗っていたことがあり、直進スピードの速さとルースな感覚がとても気に入っていましたがFCSのキールフィンを使うのは今回初めてです。さあこのフィンはどんな乗り味なのでしょうか。
ちなみにこのフィンを3本のボードで試してみました。
・メイヘム カリフォルニアツイン
・ファイヤーワイヤー サンデー
・ヘイデンシェイプス ヒプトクリプト
今回試した3本のボードにはそれぞれ違った特性があるのでどういったボードに合うかについてもお伝えします。
構造や素材について
まずはこのパフォーマーキールツインの構造や素材について紹介します。
なおパフォーマーという名前がついていますが通常のパフォーマーフィンとの関係は何かあるのでしょうか。そこは詳しくわかりません。
特徴的なのはこの面積の大きさですね。他のキールフィンと比べても割と大きめです。
スウィープの角度はニュートラルですが、ティップがワイドでクラシカルな雰囲気のキールフィンです。
素材はパフォーマンスグラスということでオンフィンに近いフィーリングが得られる素材です。
キールフィンはクリステンソンとか他にも出ていますが素材はパフォーマンスグラスが多いです。というかPG以外の素材のキールフィンはないのではないでしょうか。
なぜキールフィンにはPGが採用されているのか私の予想にはなりますが
・面積が大きい分安定性とドライブは担保されているが、反面反応が悪くなるため。それを避けるため硬めの素材を使っている。もし柔らかい素材だと反応が悪くなってコントロールしにくいといった弊害が出てしまうのでは。
・加工しやすいため。面積が大きいため1種類のグラスだけで構成した構造になるので製造工程がシンプルにできる。
重量に関しては結構ずしっと重さがありますね。アルバムサーフボードのツインスタビもパフォーマンスグラスで結構重さがありますがこのフィンも重量感あります。
浮力が小さいボードやすごく軽いボードだとバランスが悪くなりそうですね。
乗り味について
スピード性能
まずパドルスピードが早くなる感じがしました。そのおかげでテイクオフがスムーズにできます。さらにドライブ性も高くて、ボードをプッシュしなくても加速してくれます。ゆったりした波や力のない波でもスピードに乗せやすいです。そしてターンする際の伸びがとても気持ちが良いです。
とにかく早いですね。
コントロール性能
安定性がよいです。それとフロー感があります。
直進安定性が高いため曲がらないかと思いきや、ターンもしやすいです。
素材が硬いのでかっちりした乗り味になるかと思ったのですが、面積が大きいためかわりと粘りも効きます。
ただオンショアのがたついた波だとコントロールしにくいです。これはツインフィン全般に言えることかもしれませんが、波の変化が激しい時は対応しずらいです。
アクション性
縦の動きでバシバシ技を決めるような乗り方には向いていないです。ただトップでの板の返しについては思ったより軽い力で板を返せました。でもどちらかというと大きなカービングをしてゆったりフロー感を楽しむのがおすすめです。
カリフォルニアツインにつけた感想
3本の中では一番マッチしたのはカリフォルニアツインです。
このモダンなツインフィッシュにすごくあっててMRツインスタビもいいのですが、個人的にはパーフォマーキールの方が乗り味は好きです。フィッシュらしい乗り方ができます。
サンデーにつけた感想
ファイヤーワイヤーのサンデーはどうか、このボードともマッチすると思ったのですが意外にもあまり合わない感じがしました。ターンが重い感じがしました。
ツインフィンの場合はもう少し高さがあって立った形状のフィンが合うかもしれません。
ヒプトクリプトにつけた感想
最後にヒプトクリプトですが、不思議とこのボードとの相性は良かったです。掘れた早めの波でもしっかりホールドしてものすごいスピードで抜けていけました。ターンもスムーズでコントロールしやすかったです。そもそもヒプトクリプトはレトロフィッシュの進化系ボードなのでマッチして当然ではあるのですが、とにかくヒプトクリプトの新たな可能性を感じてしまいました。
おすすめの波のコンディション
風が弱くてクリーンな波がおすすめです。
風が入ってガタガタした変化の激しい波だと対応が難しいです。
まとめ
パフォーマーキールツインフィンはドライブ性と安定性が素晴らしくとにかくスピードが出しやすいフィンです。大きなカービングで繋ぐスタイリッシュなサーフィンにはもってこいだと思います。
レトロなツインフィッシュボードやパフォーマンス性の高いモダンなフィッシュボードとの相性が良いと思います。ただヒプトクリプトとも合うのには驚きました。ヒプトクリプトの懐の広さゆえかもしれませんね。
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