本当におじさん専用サーフボード?アラフィフ一般サーファーがBIG RIG DRIVERを本音レビュー!

サーフィン

さて今回はミドルエイジサーファーでもキレキレのサーフィンができるってウワサの「 BIG RIG DRIVER」のレビューです!しかもBlack Sheep Built製です!

実は前回、SUB DRIVER 3.0のレビューをしましたが、またまたメイヘムさんのボードです(笑)最近のLOSTって、気になるモデル多くないですか? RNF96 KINGFISHとかも気になってます「名作ボードをミドルエイジ向けにアップデート」って感じの流れが来てますよね?

そりゃ、「あの名作が、おじさんでも乗りやすくなりました」なんて言われたら見逃せないわけですよ。

BIG RIG DRIVERもまさにその流れで、 ハイパフォーマンスボードのDRIVERを、 “体力落ちてきたけど気持ちはまだ現役”な40歳超えたおじさんでも楽しめるようにした一本ってわけです。 まさに私のために開発されたボードとしか思えません。

ということで、実際にBIG RIG DRIVERでサーフィンしてきました! 本当に40代後半の私でもキレッキレのサーフィンができるのか? しっかりレビューしていきたいと思います!

BIG RIG DRIVERのデザインと構造について

まず、BIG RIG DRIVERのデザインと構造から、じっくり紹介していきましょう!

アウトライン

このサーフボード、まず一番最初に目を引くのがしっかりと太さのあるセンターライン。これによって安定感が良くなるわけです。パドル中もテイクオフして立った後も、サーフボードがフラフラせず安定するデザインになっています。 “脚力が落ちてバランス感覚落ちてきたかも…”なんていうミドルエイジサーファーさんにも優しい構造になっているというわけです。

デッキを見てみると、アーチがあるんですが、このカーブによって足裏のフィットを良くする形状になっています。 変な力みが入らないようにコントロールがしやすいようになっている構造というわけです。

テール:

BIG RIG DRIVERのテールは控えめなスカッシュテールになってます。 これ、尖ってるようで実は丸みがあって、パワーのない波でもスムーズに抜けていける設計。 ガツンとキレキレなターンはそこまでじゃないけど、 “あれ、なんか思ったより曲がりやすい!”って感じるナチュラルな操作性を産むデザインです。

ノーズ

ノーズ(先っぽ)は、12インチ(約30cm)くらいにしっかりボリュームを持たせてます。 パドルの時にググッと前に出てくれるように設計されています。 前回のサブドライバー3.0もそうでしたが前足あたりにボリュームがあるとテイクオフがしやすく走り出しもスムーズです。

ロッカー

さあ、次はロッカー形状を見ていきましょう。

エントリーロッカーつまりノーズ側の反りが緩やかです。

たとえば、ロッカーが強いボードだと、ノーズがグッと反ってて、パドルしてても水との接地面積が少なくて、波の力をうまく拾えないことがあるんですよ。

でもこのサーフボードみたいにロッカーが緩いと、ノーズから広い面積が水に接するので、波の力をしっかりボード全体で受け止められるんです。

つまり、うねりの状態から前に押し出されるような感覚で、波をキャッチしやすくなる。これはミドルエイジサーファーにとって重要なポイントですよね!

注目してほしいのがテールから後ろ足の下あたりロッカー強めに仕上げてます。

これ何がいいかっていうと、 ターンの時にグイッとレールを入れた時、素直にボードが動いてくれるようになるわけです。 つまり、ターンのレスポンスが良くなる構造なんです。 というわけで、BIG RIG DRIVERのロッカーは、“楽なパドル”と“切れるターン”を両立してるロッカーになっています」

コンケーブ

次はコンケーブ”について見ていきましょう!

パッと見は普通に見えるけど、実はかなり計算されたデザインになってます。

基本はシングルコンケーブなんですけど、特に深く彫られてるのが足と足の間あたり。ボードの下に水が集まって、前にグイッと押し出してくれる構造です。

つまり、加速しやすくて、レールもよく噛む。特に、ターンの入りとかでエッジがズレにくくなるんで、安心感があります。

ただし、全部が深いと逆に引っかかりやすくなったりするから、前2フィートと後ろ1フィートくらいは浅めのコンケーブにしてあって、ここでスムーズさと抜けの良さを確保しています。

そしてテール部分はダブルコンケーブになっています。 後ろ足の下あたりで水が左右に分かれて抜けていくような構造になってるから、ターンのときに“クイッ”と軸を中心に回れる設計です。

これね、ミドルエイジサーファーにとっては大事なんです。体力落ちてきても、**ボードが動いてくれる=サーフィンが楽しい!**ってなるから。

全体としては、**“スムーズでパドルもしやすい”けど、“加速もできて、しっかり動く”**っていう、バランスの取れたコンケーブ設計になってます。

年齢関係なく、まだまだ攻めたいって人にピッタリのチューニングですね!

レール

レールの形状について見ていきましょう!

BIG RIG DRIVERのレールは、「ボキシーすぎない」絶妙なバランス。 ハイパフォーマンスボードのような薄いパキパキのレールじゃなくて、ほどよい丸みがあって水のなじみがいい形状になっています。

この滑らかなレール、実はパドル中の安定感にも大きく貢献します。 特に私のようなミドルエイジ世代で体力が落ちてきている年頃には助かるんですよ。 ボードがぐらつかないし、ちょっとした体のズレも受け止めてくれる、初心者にも優しい設計になってます。

そして注目は、テールに向かうにつれて、レールが少しずつシャープになっていくところです。 この設計のおかげで、ターンのときにはしっかりと反応してくれます。 前半分は安定性、後ろ半分はキレのある操作性っていう感じで、 まさに安心感と攻めやすさのハイブリッド構造ですね。

ブラックシープビルトについて

そしてブラックシープビルトですが、持った感じは軽いです。ダブルダートと比べると少し重量はあるかんじはします。カーボンって軽いんですね。

中身は超軽量のEPSフォームを使ってて、しかも表面には特別な「Triaxカーボン」が使われてるんです。 これはしなやかさと反応の良さの両方をめちゃくちゃ高いレベルで両立してくれる素材です。

「Triaxカーボン」っていうのは、繊維が3方向に走ってて、ノーズからテールにかけての縦方向と斜めにクロスする方向ですね。 これによって踏み込んだあとの反発が素早いだけではなくターン時のねじれからの戻りが早くなるわけです。 つまり、加速もしやすく、ターンもしやすい構造ということですね。

そしてもうひとつのポイントは、繊維が織られてない=「クリンプ」してないってとこ。 織ってない分、余計な樹脂を吸いすぎずに、ナチュラルなフレックスと高い強度を実現してるということらしいです。

ディメンション

今回は6.2をチョイスしました。私の体重が63kgなのでLUVsurfさんのホームページで見るとちょうどジャストサイズといったところです。

6’2″×20.00″×2.72″  36.00cl (188×50.8×6.91cm)
ボリュームは36clということで結構浮力があります。

実際にBIG RIG DRIVERでサーフィンしてみた感想

テイクオフ性能

まずは気になるテイクオフ性能からいってみましょう!

結論から言っちゃうと…… めちゃくちゃ早いです!

正直、ミッドレングスほどではないですけど、同じくらいの浮力帯――たとえばFirewireのSundayとかと比べても、BIG RIG DRIVERの方がスッと滑り出すのが早い感覚があるんですよね。

このボード、36リッターあるので、そもそも浮力はしっかりしてます。 うねりを拾う時の“余裕感”っていうか、「あ、もう立てるじゃん!」っていうタイミングが早めに来る感じ。

長さがある分、うねりの力をキャッチしやすいってのもあると思いますし、 あとはたぶんボトムの形状も貢献してると思います。

でも見た目はポイントノーズのパフォーマンスボードなのにこれだけテイクオフが楽なのは不思議です。

一個だけ注意点があります。何かというと最初乗ったとき、ちょっとだけパドルポジションが掴みにくかったんですよ。 いつものポジションでパドルしたら前が浮いて波を逃しちゃうことが何回かあって。

このボードってノーズ寄りにもけっこう浮力があるんですよね。 だから気持ち前寄りに体を置いて、ボードが押されて進み始めた時にしっかり前側を沈めるようにしてあげるとスッと降りていきます。

これも何本か乗ればすぐ慣れますし、 もともと「前寄りポジション」でパドルするタイプの人なら、最初から違和感ないかもしれません。

何にせよ、テイクオフが早いっていうのは、私みたいな体力落ちてきたアラフィフサーファーには本当にありがたいです!

混んでる海でも、「よし波取り合戦に参加してみよう」っていう自信が湧いてくるボードですね。

スピード性能

続いてはスピード性能ですけど、 これがまたね、めっちゃ走るんです、このサーフボード。

今回乗った日は、サイズ腰〜腹くらいで、けっこうダラッダラな波だったんですよ。 なかなかショルダーが張らなくてすぐ途中で消えてしまう波がほとんどで、 普通ならね、「うわぁ…これ乗っても板走らせるの大変そうだなあ〜」って感じのコンディションでした。

でも、BIG RIG DRIVERは違いました。 パンピングで無理やり加速しなくても、波のちょっとした斜面でもスーッと走ってくれる

これ、何が効いてるかっていうと、まずやっぱり緩めのロッカー構造と 両足の間あたりののコンケーブが深くなってることで、水流をギュッと集めて後ろに押し出してくれるので、 少ない力でも前にグイグイ進む感じになるんですよね。

それと程よく丸みがあるレールもいい仕事してて、 ターンでしっかりレール入れると、「ギューン!」って感じで一気に加速してのびる、いつもより一段伸びるかんじです。

これ、ほんとに気持ちいいです。 なんなら、テイクオフした後のワンターンで最初のセクションまでスーッと届くんで、ショルダーが張りにくくすぐ消えてしまうような波でもなんとかトップまで行ってワンアクションできました。

スピードに乗せるのが簡単っていうのは、 初心者の方にもかなりメリットあると思います。

「走らせる感覚」がつかみやすいし、ボードが前に出てくれるから、レール入れ替えたりパンピングしたり細かいトリミングで加速させるなどの技術があまり必要ないです。

私みたいに体力が落ちてきたアラフィフ世代にもありがたいポイントですし、止まらないスムーズなサーフィンができちゃうとおもいます。 ビギナーさんでも「今日ちょっと調子よかったかも」って思えるライディングができると思いますよ!

コントロール性能

さて、次は「コントロール性能」について話していきたいと思います!

まずね、安定感はバツグンに良いです。 これ、乗ってすぐに感じたんですけど、変にグラつかないんですよね。パドルしてる時も、立ち上がった瞬間も、「あ、これ安心できるやつだな」って。ミドルエイジの私たちには、こういう“余裕のある安定感”ってめっちゃありがたいです(笑)。

それでいて、レスポンスもかなり良い。 長さがあるからもっと重たい動きになるかと思いきや、意外とキビキビ動く。 もちろん小波用のボードみたいに「クルッ!」とはいかないですけど、自分が行きたい方向に素直についてきてくれる感覚があります。本当ラインどりがしやすいです。

そして軽い力でボードが動くので私のように脚力が弱ったおじさんでも扱いやすいです。さすがおじさん専用ボードと謳われるだけのことはあります。

今回、オンショアで面がガタガタのチョッピーな波でも試してみたんですけど、さすがにそこはちょっと苦戦しましたね。 BLACK SHEEP BUILTのEPS構造は軽量でフレックスも効くんですけど、やはりバンプの衝撃はPUよりダイレクトに来るかなあ。 波の面がガタついてると、少しボードが弾かれる感じはあります。これはEPS全般に言えることですけどね。

ただ、全体的には安定感バッチリで、でも**ちゃんと動いてくれる“攻められる安心感”**があるボードだと思いました。

アクション性能

はい、続いてはアクション性能についてお話していきます!

いや〜これ、見た目以上に動きます。 トップでのボードの返しがね、想像よりずっと軽い! 結構長さもあるし浮力も36lと波が良い時に使うハイパフォーマンスボードよりも7~8l大きいのでトップアクションなんて難しそうと思っていたのですが

このBIG RIG DRIVERはトップでスッと、クイッと返ってくれる感覚があります。

さすがベースが「DRIVER」だけあって、動きの軽さとか反応の良さはパフォーマンスボードのフィーリングです。 おじさん用と謳われていますが、意外とキレッキレのサーフィンできちゃうかんじです。

今回サーフィンした日は、そんなにバシバシ当てられるようなセクションが少なかったんですけど、カットバックでつないでいくような乗り方でも素直に反応してくれて、ラインが描きやすい。 これ、ほんとに乗ってて気持ちよかったです。

あと、ブラックシープビルトの特性なのか思ったよりボードに適度なしなりがあります。もっと硬い感じかと思ったのですがEPSの割にしなるんですよね。 踏み込んでしなった後の反発とEPS特有の浮かび上がる浮力による反発が合わさってトップに一気にかけあがります。 なので速いブレイクのセクションでもしっかり当てにいける感覚がありました。

ただ、ちょっとだけ注意点もあって。 トップに上がるときに、ボードがスピードアップしすぎて体が置いていかれるような感覚になることもありました。初めて乗る方は少し慣れが必要かもしれません。

ちなみに今回は**Lサイズのフィンをセットしてたんですが、**波がだらっとしてるとテールにちょっと重さを感じる瞬間もありました。 でもその分、安定してドライブもするのでコンディションによっては全然アリだと思います。

もう少しパワーのある波ならMサイズに落として軽さを出すのもアリですね。 この辺りはまた別のコンディションでも試して、追加レビューを撮りたいと思います!

はい、というわけで今回は、**BIG RIG DRIVER(ブラックシープビルト)**を実際に波に乗ってレビューしました!

まとめ

結論としては…「おじさんでも、まだまだ攻められるボード!」です!

テイクオフはめちゃくちゃ早いし、スピードもよく伸びて、アクションも思ったよりキレッキレ。 しかも安定感もあって、まさに謳い文句通り体力が落ちてきたな〜っていうミドルエイジサーファーにはドンピシャの一本でした。

正直かなり気に入りました。

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